独立行政法人国立病院機構 刀根山病院

文字サイズ 小 中 大

患者様へ

神経筋疾患のリハビリテーション

パーキンソン病、筋ジストロフィー、筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの神経筋疾患の患者さんに対し、疾患の特徴を踏まえ、身体の状態の変化に応じたリハビリテーションを行います。関節可動域・筋力の維持改善や、身の回りの動作方法の確認・練習、福祉用具の適合、環境調整方法の提案、呼吸リハビリテーションなどを実施します。以下に神経筋疾患で重要な呼吸器障害とコミュニケーション障害、摂食・嚥下障害に対するリハビリテーションを紹介します。次には当院で数多く実施されているパーキンソン病、筋ジストロフィー、ALSのリハビリテーションを紹介します。

呼吸器障害に対するリハビリテーション

神経筋疾患の患者さんは肺の柔らかさを維持し(深吸気練習・肺胞拡張法)、咳の力を高める練習(咳の練習)を行い、肺の中に痰を溜めないきれいな状態を保つことが重要になります。詳しくはパンフレットをご参照ください。  

戻ってすべて表示

コミュニケーション(話す・伝える)障害に対するリハビリテーション

声で意思を伝えることが難しい患者さんに対して、コミュニケーション方法の提案を行っています。院内で保有している様々な機器を使用し、現存している能力の中でコミュニケーションが行いやすい方法を検討します。気管切開で声を失った患者さんに対しては、代用音声獲得のサポート、送気発声や電気式人工喉頭などの機器を用いた練習にも取り組んでいます。また、自宅で使用されている呼び鈴やパソコンのスイッチを病院のナースコールでも使えるよう整備・調整します。またこれまで使われていた合図や聞き取る為の方法も取り入れながら、入院されても不安なくコミュニケーションをとっていただけるよう努めています。府内でのコミュニケーション支援者の育成事業にも関わっており、研修会の開催など情報の発信にも力を注いでいます。
コミュニケーション  

戻ってすべて表示

摂食・嚥下(食べる・飲み込む)障害に対するリハビリテーション

神経筋疾患の患者さんの中には、摂食・嚥下障害のある方が少なくありません。むせや誤嚥による肺炎を予防するためには摂食・嚥下障害を適切に評価し対応していくことが重要です。当院では、食事場面の観察や簡易テスト、ビデオ嚥下造影検査(VF)*を行い、摂食・嚥下機能を評価します。その評価からを指導・提案していきます。その評価から疾患の特徴を踏まえつつ、摂食嚥下認定士の資格を持った言語聴覚士・医師・看護師が一丸となり、適した食事形態・食べ方・姿勢の指導やトレーニングを行っています。また、継続的に嚥下機能をチェックすることで、嚥下機能の変化を見逃さないよう努めています。刀根山病院では嚥下機能に応じて4種類の食事形態を用意しております。詳しくは栄養管理室をご参照ください。
摂食・嚥下(食べる・飲み込む)障害に対するリハビリテーション
ビデオ嚥下造影検査(VF)とは
この検査はエックス線透視下で、造影剤を混ぜた食べ物を口の中に入れ、咀嚼(そしゃく)し、飲み込み、食道へ送り込むという一連の動作に異常がないかを観察するものです。嚥下時の食塊通過の様子、のどの飲み残しの有無、誤嚥の有無を確認することができます。
 

戻ってすべて表示

パーキンソン病のリハビリテーション

当科ではパーキンソン病に対して、教育入院や最新の運動療法などを取り入れています。

パーキンソン病の教育入院

日常生活がおおよそ自立しているパーキンソン病の患者さん対して、パーキンソン病という病気についてよく理解していただき、障害の進行を抑える一助となるよう多職種によるリハビリテーション教育入院を行っています。

内 容

パーキンソン病リハビリテーション

パーキンソン病を理解していただくための講義、薬剤師によるお薬の説明や服薬指導、栄養士による栄養指導、医療ソーシャルワーカーによる相談など多職種での指導を必要に応じて させていただきます。

また入院中は患者さんの状態に合わせたリハビリテーションプログラムを作成し、集中的にトレーニングを行います。加えて今後の日常生活での工夫、環境調整、ホームプログラムなどの指導をさせていただきます。

※期間:1〜2週間

LSVT(Lee Silverman Voice Treatment)®BIG

LSVT®BIGはパーキンソン病患者様の身体機能改善のために開発された訓練プログラムです。当院では2012年より開始しております。
パーキンソン病患者のための新しい運動療法プログラム LSVT®BIG
※教育入院、LSVT®BIGをご希望の方、当院神経内科を受診していただき、主治医とご相談ください。

 

戻ってすべて表示

筋ジストロフィーのリハビリテーション

筋ジストロフィーでは小児期からの適切なリハビリテーションが重要です。当院では関節拘縮予防のためのホームプログラムの指導、身体状態に合わせた補装具や車いすの提案、日常生活や仕事・趣味活動が行いやすくなるような環境整備を行って、生活の質(QOL)の向上を目指します。また呼吸機能の維持を図り、肺をきれいに保つための呼吸リハビリテーションを行います。
筋ジストロフィー  

戻ってすべて表示

ALSのリハビリテーション

ALSのリハビリテーションでは、身体状況に合わせた日常生活上の指導・自助具の提案・コミュニケーション方法の紹介を行います。日常生活動作の指導として、転倒予防やオーバーワークを避けた安楽な動作指導を行います。また、日常生活や仕事・趣味活動が行いやすくなるように自助具の提案や作成も行います。コミュニケーションは文字盤等や代用音声の獲得をサポートします。また、誤嚥を予防するため食事形態変更の提案もします。
ALS  

戻ってすべて表示